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クローン病の現状

クローン病とその症状

監修: 北里大学北里研究所病院 炎症性腸疾患先進治療センター長  日比 紀文 先生
慶應義塾大学 消化器内科 講師  長沼 誠 先生

4. 合併症

クローン病が進行すると、腸管の合併症(もとの病気と関連して起こる病気)や関節炎、虹彩炎、結節性紅斑、肛門部病変などの腸管以外の合併症があらわれることがあります。
腸管に発生する合併症には以下のようなものがあります。

狭窄 腸管の内腔が狭くなった状態です。再発・再燃を繰り返すと、その部分がひきつれて狭くなり、狭窄ができます。腸粘膜の浮腫による狭窄と、線維化して硬くなった狭窄があります。
瘻孔 腸管同士や、腸管と膀胱などが穴や管でつながり、トンネル状になった状態です。クローン病では深い潰瘍があちこちにできるため、瘻孔になりやすいとされています。瘻孔には腹腔内の臓器同士の間にできる内瘻と、腸管と皮膚の間にできて体表に通じている外瘻があります。また、肛門付近にできる瘻孔を痔瘻といいます。
穿孔 深い潰瘍ができて、臓器に穴があくことです。腸穿孔の場合、腸に穴があいて破れると、腹腔内に腸の内容物が漏れ出して腹膜炎の原因になります。
癒着 隣接の臓器や組織がくっつくことです。クローン病では腸管壁の全層に炎症が及ぶため、隣接の臓器と癒着しやすい状態になります。
図A-3-3 クローン病の腸管合併症
図A-3-2 クローン病の腸管合併症