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クローン病の現状

クローン病とその症状

監修: 北里大学北里研究所病院 炎症性腸疾患先進治療センター長  日比 紀文 先生
慶應義塾大学 消化器内科 講師  長沼 誠 先生

3. 経過

クローン病は緩解(症状が落ち着いている状態)と再燃(緩解状態から再び症状が悪化すること)を繰り返す病気です。また長い経過のなかで場合によっては手術をしなければならないことも多く、手術を必要とする患者さんの割合は発症後5年で約30%、10年で約70%との報告があります。

緩解の時期には病気の状態が落ち着いているため、栄養状態もよくなり、炎症の指標である*CRPや赤沈も正常化しています。しかし、いったん再燃すると、症状が出現し、炎症反応が陽性になります。

クローン病の治療では安定している時期を少しでも長く継続させることが重要です。そのためには、きちんと薬剤による治療を行い、定期的な医師の診察による自己管理が大切になります。

* CRP、赤沈:CRP(C反応性蛋白)や赤沈(赤血球沈降速度)は、生体内の炎症の程度の指標です。クローン病の活動期には炎症反応が亢進するため、これらの検査値は上昇・亢進します(「(5)検査」の項を参照してください)。