ホーム|クローン病について|クローン病の現状|クローン病とその症状|自覚症状

クローン病の現状

クローン病とその症状

監修: 北里大学北里研究所病院 炎症性腸疾患先進治療センター長  日比 紀文 先生
慶應義塾大学 消化器内科 講師  長沼 誠 先生

2. 自覚症状

腸管などの病変による症状があらわれます。主な症状は次のようなものです。

腹痛 腸に炎症が起き、潰瘍ができるため何となく腹部全体が痛みます。また、腸の狭窄があると、腸の内容物が通過するときに刺しこむような激しい痛みが起こります。病気の起こり始めでは軽い痛みが一時的に起こる程度ですが、長い経過中には、消化管以外の合併症として胆石や尿路結石による腹痛が生じることもあります。
下痢・血便 小腸にも潰瘍ができるため、消化・吸収が悪くなり、下痢を起こします。ときには血液の混ざった粘血便もみられます。夜間にも下痢を起こすなら、悪化している可能性があるので注意が必要です。
夜間に経腸栄養を行っている場合や抗生物質を服用している場合には下痢を生じることがあるので、注意が必要です。
発熱 炎症が起こっているので悪化に伴って発熱します。一般に微熱が続きますが、膿瘍などの腸管合併症があると高熱があらわれます。
体重減少 消化・吸収が悪くなっているために栄養障害が起こり、体重が減少します。栄養障害は、栄養素の消化・吸収の低下や下痢、出血、蛋白漏出などによって栄養素が失われることと、発熱、代謝亢進、潰瘍などの組織修復に消費されること、食事をしないことなどによって起こります。
肛門痛 痔や痔瘻を合併する頻度が高いといわれています。座っていることもできないほど痛むこともあります。