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クローン病の現状

治療法

監修: 北里大学北里研究所病院 炎症性腸疾患先進治療センター長  日比 紀文 先生
慶應義塾大学 消化器内科 講師  長沼 誠 先生

3.外科療法

クローン病は、適切な薬物による治療でコントロールできる病気ですが、腸管の合併症が起こり、内科的治療でコントロールできない場合には手術が行われることがあります。

手術の目的は、症状の訴えの原因となる合併症に外科的な処置を加えて、患者さんの生活の質(QOL:Quality Of Life)を改善することにあります。適応には絶対的適応(緊急に手術が必要となる場合)と相対的適応(QOLを考慮し、必要に応じて手術が行われる場合)があります。

●絶対的適応:中毒性巨大結腸症腸閉塞、穿孔、大量出血、癌の合併
●相対的適応:難治性狭窄、膿瘍、内瘻、外瘻のほか発育障害や内科治療無効例、肛門周囲膿瘍、排膿の多い有痛性痔瘻など

手術はできるだけ腸管を残すために、小範囲切除や狭窄形成術が行われます。しかし、病変部を切除した後も再燃・再発する頻度が高く、再手術率も高いため、クローン病自体をコントロールすることが重要です。

※生活の質(QOL:Quality Of Life)は、IBDQ(Inflammatory Bowel Disease Questionnaire)という指標を用いてスコア化しています。このIBDQとは、クローン病患者さんの腹部症状・全身症状・情緒社会生活などさまざまな方面を総合的に反映し、日常生活を指標化しているものです。