クローン病では腸管に狭窄が起こると聞きました。なぜ狭窄が起きてしまうのですか?狭窄を起こさない、または、狭窄をそれ以上悪化させないために、どのような治療を受けるべきですか?

クローン病は腸管に炎症や潰瘍を起こす病気ですが、腸管にできた潰瘍が治癒する際に潰瘍の周りが引きつれてその部分の腸管は少し狭くなります。これを狭小化と言います。その後、クローン病の再燃と寛解を繰り返すうちに、潰瘍の発生と治癒が繰り返され、引きつれが蓄積し狭窄になると言われています。

また、狭窄には前述のように再燃と寛解を繰り返した結果で起こる線維性狭窄と、炎症による腸管の浮腫によって起こる浮腫性狭窄があります。浮腫性の狭窄は炎症のコントロールにより改善が期待できますが、狭小化が蓄積して形成された線維性狭窄は内科的治療で改善は難しく、外科治療による拡張や切除を必要とします。最近では内視鏡を用いたバルーン拡張術を行う場合もあります。

狭窄を悪化させない、もしくは新たな狭窄を発現させないためには、適切な治療により腸管の炎症をしっかりとコントロールすることが大切です。

荒木俊光先生