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抗TNFα抗体製剤とは

抗TNFα抗体の作用

監修:医療法人錦秀会 インフュージョンクリニック 院長 伊藤裕章先生

(1)免疫と抗体について

細菌やウイルスといった外敵から身を守るために、身体には「免疫」という防御システムが備わっています。このシステムに障害が起こると「免疫不全」といって、あらゆる感染症に罹り易くなってしまいます。

「免疫」という言葉は「疫」(病気、もともとは伝染病をさしました)を「免れる」ということに由来しています。
はしかに一度かかると二度罹らないということはご存知でしょう。
インフルエンザワクチンの注射はインフルエンザに罹らないためにします。
はしかやインフルエンザはウイルスによって惹き起こされる病気です。それに罹ったりワクチンを注射したりすると、身体にそのウイルスに対する免疫ができるのです。

免疫の本体は「抗体」というタンパク質で、血液に含まれるリンパ球という白血球の一種が作ります。
この抗体というタンパク質は、はしかウイルスに対する抗体ははしかウイルスだけ、インフルエンザウイルスに対する抗体はインフルエンザウイルスだけというように、たった一つの敵に対してしか作用しません。
また、抗体が作用する相手を「抗原」と呼び、一つの「抗原」に対し一つの「抗体」が作用するのです。
また免疫システムは外敵、つまり「自分でない」ものに対してだけ働きます。免疫システムには「自分」と「自分以外」を区別するすばらしいはたらきが備わっているのです。