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抗TNFα抗体製剤とは

抗TNFα抗体の作用

監修:医療法人錦秀会 インフュージョンクリニック 院長 伊藤裕章先生

(2)クローン病とTNFα

身体の中で免疫システムを支えている細胞にはリンパ球以外にもたくさんの種類の細胞があって、互いに情報をやり取りしあって働いています。これらの細胞は抗体を作るだけでなくホルモンのようにごく微量で強い作用をもった「サイトカイン」という物質をつくり、身体を守っています。これらにはインターロイキンや、TNFα(ティー・エヌ・エフ・アルファ)といったさまざまな名前のサイトカインがあります。

免疫システムは本来外敵、すなわち「自分でない」ものが侵入してきたときにスイッチが入るはずなのですが、時として外敵もいないのに間違ってスイッチが入ってしまうことがあります。
すると免疫システムを支えているさまざまな細胞が戦闘体制に入り、サイトカインを過剰に作ってしまいます。本来は身体を守るはずのサイトカインも過剰に作られると身体のあちこちに障害を来たし、「炎症」を起こしてしまうことがあります。クローン病もこのようにして起こるのだろうと考えられます。そしてクローン病でもっとも働きすぎているのが過度に作られたTNFαなのです。

図B-1-1 腸管に作用するTNFα
図B-1-1 腸管に作用するTNFα